こんにちは!探究.com編集部です。今回は問題解決の場面における思考を促進する、2軸思考についての投稿です。
思考がごちゃついて整理できず困っているという方、アイデア発想の幅が狭まっているので拡張したいという方などはぜひ、チェックしてみてください。
2軸思考について
2軸思考とは?
2軸思考とは、縦軸と横軸2つの軸を用いることで、情報を整理・把握する思考法です。フレームワークの中でも2軸型の思考ツールは多数用いられていることもあり、問題解決に取り組む上でぜひマスターしたい思考法となります。
2軸思考のメリット
2軸で考えることのメリットは、大量の情報でごちゃごちゃした頭の中をクリアにすることができます。問題解決やアイデア発想に取り組む際、複雑な情報を複雑なまま考えるのではなく、スッキリした情報に整理して思考を始めることができるのがメリットです。
2軸思考の主な様式
さて、そんな2軸思考ですが、具体的に方法論を大きく分類すると「マトリクス型」「4象限型」「グラフ型」の3つに分類されます。思考の目的によってこれら3つを使い分けていきます。
以下、3つの思考法についてそれぞれ見ていきましょう。
マトリクス型
マトリクス型は、Excelのように縦軸と横軸によって生成される枠の中に情報を整理していく思考法です。全体像を俯瞰することができるのが魅力です。例えば、下図のような競合調査シートはマトリクス型に該当します。
これはマーケティングのフレームワークである「4P」を縦軸に、競合のリストを横軸に取ったモノとなります。むやみに情報を集めるよりも、このように全体像、つまりは考えるべきことの一覧を考えた上で、調査に入る方が思考はクリアになります。
4象限型
4象限型は、各情報の全体における位置付け(ポジション)を可視化でき、情報のバラつ具合を見たり、情報と情報を比較しやすくなるメリットがあります。
例えば上図は、縦軸に顧客の嗜好性、横軸に価格設定について軸を取り、商品設計やマーケティング施策を考えようとするモノです。詳しく見たい場合は、下記の記事を参照ください。
自社事業や商品サービスのポジションを検討する「ポジショニングマップ」
グラフ型
グラフ型は、売上状況の資料化などにもよく用いられるモノで、変化を可視化することに長けた2軸思考です。
時系列での変化のほか、担当者別の営業件数や、部門別の問題発生件数など項目別の変化を見るにもグラフは活用でき、幅広く応用されるものです。例えば、下記の記事で紹介しているパレートの法則を考える際にも、グラフ型の2軸思考が用いられていると言えます。
【企画立案】資源を集中させるべき要素を見極める際に役立つパレート分析
おわりに
以上、思考整理やアイデア発想で役立つ2軸思考【思考法】についてでした。何を考えるかを考えてから考える、これって案外見落とされがちですが、問題解決においては非常に重要なポイントとなります。
ただ漠然と思考を開始するのではなく、最も適切な思考領域を見極めてから思考するという能力を磨いてみてはいかがでしょうか。なお、2軸思考のエッセンスはフレームワークの活用とも親和性の高いものとなります。下記の記事もぜひ合わせてチェックしてみてください。
問題解決の「型」を活用する思考法フレームワーク思考【思考法】
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