トレードオフとは?企画立案・マーケティング施策設計の際に知っておきたい基本用語

こんにちは!探究.com編集部です。今回は普段、企画立案やマーケティング施策の設計をしている方、あるいは、複数の選択肢の中から何かを選択するといった意思決定を行う機会のある方が知っておきたい「トレードオフ(の関係)」についての投稿です。

聞いたことがない、聞いたことはあるものの意味は分からないという方はぜひチェックしてみてください。

トレードオフについて

トレードオフとは?

トレードオフ(trade-off)とは、何かを達成するためには別の何かを犠牲にする必要がある(状態の)こと。何かの犠牲なくして、何かを得ることはできないという捉え方をすることも同じ。

トレードオフとは?企画立案・マーケティング施策設計の際に知っておきたい基本用語

何かを得ようとする時に、一方で同時に何を失うのか(デメリットが生じるのか)を考えたり、一石二鳥、三鳥を狙おうとするために重要な考え方となります。

トレードオフの例

トレードオフの関係が成り立つ例としては、例えば生産管理におけるQCDを代表的な例として挙げることができます。

品質を高めようとするとどうしても工数がかかって人件費が増加したり、納期が遅くなったりします。コストを下げようとすると、どうしても品質にはある程度妥協する必要が出てきます。

トレードオフとは?企画立案・マーケティング施策設計の際に知っておきたい基本用語

また、ビジネスシーンのみならず、トレードオフの関係は個人の人生や日常生活の中でも同じように存在します。例えば何かの資格取得をしたいと考えるなら、仕事終わりの時間や休日の時間を使って、資格取得のための勉強をする必要があるでしょう。

買い物に出かけたり、友人と旅行に出かけるといった楽しみを一定量犠牲にする必要があります。

各選択肢の良い面・悪い面を把握した上で意思決定を行う

このように、様々な場面でトレードオフの関係は存在しており、企画を考える際やマーケティングを考える際には、何を得ることを目的とし、そのために何を犠牲にするのかを意識して、進めていく必要があります。

では、どのように対処していく必要があるか。それはまず、物事の良い面・悪い面を多面的に把握すること、各選択肢の良い面・悪い面を把握し、それらがどのような影響を及ぼし合うかを把握した上で、対応策を考えたり、意思決定を行うことです。

物事の良い面・悪い面を考える際には、プロコン表がオススメでして、下記の記事にて紹介していますのでよければ合わせてチェックしてみてください。

意思決定に活用できるフレームワーク「プロコン表」のテンプレート

一石二鳥の打開策を考える

良い面・悪い面を比較した上での意思決定の次に、トレードオフになっている問題の構造を理解し、両方の要素を得られる方法はないか?を考えてみることが重要です。

トレードオフとは?企画立案・マーケティング施策設計の際に知っておきたい基本用語

定説通りではどうしてもトレードオフになってしまう関係の中で、特定の要素を変更したり、加工することによって両方を同時に得ることができないかを考えてみます。その際、下記のようなアイデア発想手法の切り口を参考にしてみるのもオススメです。

業務を効率化するための改善策を考えるフレームワークECRS【テンプレートあり】

9つの問いを用いてアイデアを広げるオズボーンのチェックリスト【テンプレートあり】

おわりに

以上、トレードオフとは?企画立案・マーケティング施策設計の際に知っておきたい基本用語についてでした。トレードオフの関係は、私たちの生活の中にあらゆる場面で登場します。正しくその関係を認識すること、対処法を考えることを、常に意識しておきたいですね。

それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。よければこちらも合わせてお読みください。

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