プロジェクト担当者が知っておきたい「事業構造」の書き方

こんにちは、探究.com編集部です。今回は企画書の基本構成要素である「事業構造」についてです。

全体と部分、鳥の目・虫の目というお話は前章でもお話しましたが、企画書にも全体的な動きや役割、事業構造がわかるシートが一枚入っていると非常につかみやすい企画書となります。事業構造の整理の仕方、シート例について見てみましょう。

事業構造を見える化する

これまでの章でも企画書は事づくりの設計図であると述べてきました。その設計図としての役割を担うために欠かせないのがこの事業構造のページです。

この企画を実行していくにあたり、どのような機能が必要であり、ステークホルダー(利害関係者)との関係や連動性はどのようになっているのか?を上から俯瞰するように書き出して見える化します。

独自にこの事業構造を可視化しても良いですが、はじめは事業構造を可視化するフォーマットを利用するのがオススメです。

株式会社企画塾で紹介されている基本システム・サブシステム(参考本はこちら)や、ビジネスモデル・ジェネレーションで紹介されているビジネスモデル・キャンバスなどが有名どころではオススメです。

ここではビジネスモデル・キャンバスを例にピックアップしてみます。

ビジネスモデル・キャンバスを使う

ビジネスモデル・キャンバスは事業を構成する要素、組織の構造、プロセス、システムを俯瞰するにあたり便利なフレームワークの一つです。下記の9項目を順に出力することで作成します。

ビジネスモデル・キャンバスの9要素
①顧客セグメント
②価値提案
③チャネル
④顧客との関係
⑤収入の流れ
⑥主なリソース
⑦主な活動
⑧パートナー
⑨コスト構造

なお、企画立案の段階からこのキャンバスを共有しながら進めると、企画の立案から企画書作成への速度が上がるのでオススメ。

なお、公式サイト(https://strategyzer.com/canvas)にてビジネスモデル・キャンバスをダウンロードすることができますので、実際に活用したいという場合はチェックしてみてください。

おわりに

以上、プロジェクト担当者が知っておきたい「事業構造」の書き方についてでした。事業の全体像を俯瞰した一枚があると、それを見ながら全員で話がしやすくなります。建築物の設計図や、電化製品の回路図などのイメージを持ちながら、作成にトライしてみてください。

参考書籍:図解ビジネスモデル・ジェネレーション ワークブック

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